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「スメラギドレッサーズ」4巻 - 託された背中の先に

スメラギドレッサーズの4巻が、5月6日に出ます。

ちなみに以前書いた感想はこちら。

スメラギドレッサーズ - 熱きヒーローがここに居る
「スメラギドレッサーズ」3巻 - 正義の魂がここに在る!

これらの感想も、これから書く感想も、この熱き血潮に満ちた名作に触れて欲しい。そんな想いを込めて、全力で語りました。


しかしながら今回は、これまで程は語ることが無い。
何故かって、3巻まで読んだ人になら伝わると思いますが、「ここまで来たら、そらもう読むしか無いだろうよ!」としか言えないというか。
1~2巻は「光る箇所もある」「その光はとても眩しい」という物でしたが、3巻は全てが光そのものでしたからね。全編に亘って、輝きが止まらない。
魂を震わす熱き展開の応酬が、休むことなく毎週繰り広げられていた。何度でも言うけど、23話以降は全話がクライマックス。毎回最終ページの熱さが異常。
というわけで、基本的には「そのテンションを一切落とすことなく、いやむしろさらにギアを上げて、全身に炎をまとい突っ走り切ったのが4巻です」という紹介になります。

1巻終盤でカタルシスを炸裂させ、2巻終盤で設定を活かしきったバトルを描き、3巻は熱き魂の先に驚愕の展開を見せつけ……うん、もうね、読みましょう!4巻を読みましょう!
上がったハードル、当然のように超えて来ますから!高まり続けたその果てに、この名作に出会えた喜びと別れる悔しさが産まれますから!

2巻ラストがあの展開のため3巻が最初からクライマックスであったように、3巻ラストのおかげで4巻も冒頭から限界突破のテンションで燃えと燃えと、さらなる燃えをぶっ込んで来ますからね。
さらに言えば3巻ラストは驚きと熱さが爆発しすぎて脳の感情リミッターをフルボッコにしてくるわけですが、あの展開に一切の引けを取らない決着!というか………アレです!あのシーン!
戦いは一切の照れも逃げもない真っ直ぐすぎる熱さの連続だったわけですが、〆まで全力でやってくれるんですよ…文句なしですよ…変化球を投げる気がまるでない…熱さは全て浄化され、爽やかな喜びに満たされる…ありがとう…ありがとう…。

そして、物語は足を止めることなくさらなる展開へと突き進むという…。

いや、もうね、まずこの時点での感想として言うけど、1話1話の密度がおかしい。毎回クライマックスを超えて1話に2回クライマックスぶち込むんじゃねえよ!という勢いに。
というか3巻ラストがまさしくそれなので…脳を焼き尽くす本気の魂を見せつけた上で、数ページ後にはその熱さすらも消し飛ばす驚愕の展開をかましてきたけども。
4巻も熱さの幕の内弁当かよってくらいにキてます。最高テンションで燃え燃えです。最初からクライマックスと言い続けて来ましたが、最後までクライマックスです。



また、3巻は正義の心と予想だにしない伏線を炸裂させた熱き魂の対話であったのに対して、4巻はバトル寄りかなーとも思う。
ルールと設定からなるギミックを活用した驚きのある熱きバトルの2巻ラストに近いかな。でも当然ながら心の熱さも忘れちゃいないぞ!とにかく熱い!
で、4巻はバトル寄りだと感じるわけですが、そのバトルはこれまでのバトルとは異なる魅力も込められている。
これまでの魅力が損なわれているわけではなく、戦略であったり決める場面の格好良さであったりと、松本先生は本当にそこらへんの打率が10割だなと思わされる内容なわけですが、それだけでなく新たな熱さのエッセンスが加えられています。

4巻のバトルは、仲間との信頼関係が素晴らしい。これまでのバトルにも信頼関係は十分すぎるくらいありましたが、それらとは異質の熱さがある。
チーム戦となると全力で連携を決めてくるのがスメラギのバトルなんですが、あの高まりは「連携」ではない。いや、連携もあるけど。とにかく連携ではない。
連携ではなく、それぞれが仲間に背中を託して全力で個の戦いをしているんです。そしてそれらの個の戦いが歯車として噛み合い、一つの連携になっているんです。
口先だけではない、信頼と絆が産んだ観望者なき全力の戦いだった。

まず、背中を託すことに一切のためらいがない。
彼女は絶対にやってくれる。だから、私は私の戦いをしよう。振り返ることもなく、100%を尽くす。そんな覚悟で、全員が動いた。
この背中を託すという行為。弱者が強者に託すだけならいたって普通の行為ですが、スメラギの何が素晴らしいって強者もまた弱者に預けている点。
時計を動かす歯車の大小に価値の差はなく、彼女にしか出来ない役目を全員が尽くし、一人でも欠けたら成立しない逆転劇を導いたという。
託された背中の先に、ただ託すだけで終わらない、全力で戦う彼女たちがいたんですよ…。熱かった。とにかく熱かった。圧倒的な強者同士のバトルではなく、弱者も全力を尽くした足手まとい不在の戦い。

さらに言えば、筋書きは相変わらず読者に驚きを与えてくるスタイルだし、相変わらずエメラルドクイーンの啖呵はキレッキレであり風紀委員長はヒーロー。そして最終ページの熱さと爽快感は止まらない。
そんなスメラギの魅力をぶち込みまくったバトルをたった1話にぶち込んでくるんだから、ヤバいよ。頭おかしいよ。しかもこれがメインディッシュではなく前菜。なんなのマジで。天才なの。天才だよ。


てなわけで、あの回は文句なしに熱かった。大好きです。ホント好きです。松本先生は多数対一の戦闘を、それもヒーロー側が多数の戦闘を描くの、好きすぎるし得意分野すぎるでしょ。
ヒーローは基本的に敵のボスに対して多勢に無勢になることが多いんですが、そのお約束は守りつつ多勢に無勢と言われない能力差をつけ、さらにそれを埋める連携を考えるの、大好きでしょ。
2巻ラストのバトルの熱さから信者になったわけですが、あの日の私の胸の高鳴りは間違いではなかった。明らかに上手い。持ちうる武器を全て活かし、敵と読者に衝撃を与えるバトルの戦略に関しては、躍動している。
しかも理詰めでありながら理詰めで終わらない、理屈を超えた熱さで〆てくるスタイル。もうね、ありがとうとしか言えませんよ。ありがとう…。



(…何かむっちゃ褒めてるけど、私は褒めるの大好き人間なのであまりドン引きせんで下さい…好きな物を褒めるの、楽しいじゃんよ…人に同意されるかはともかく、私はそう感じたんよ…こっからも褒めちぎるからな…)



…うん、改めて続き。ここから最終ラウンドのゴングが鳴るわけですが、相変わらずというか流石というか、1ターン目から全力すぎる。
開幕ギガストラッシュよろしく、無駄撃ちは無いが出し惜しみも無い。全力を発揮すべき瞬間の見極めと決断に、迷いがない。
そしてこれは筋書きの見事さや理屈云々でなく、コマが、文字が、差し込まれる一閃が、格好良すぎる。その叩き込まれる熱さの連続に、脳内のギアがガンガン上がる。
「よっしゃあキタ!」→「うおっしゃああああキタアアア!!!」→「うおおおおおおおおおおお!!!!!」と。もうね、最高だよ…何度目の「最高だよ」だよ…何度目でもいいよ…。
ちなみにそこでもエメラルドクイーンの立ち回りは好き。最後まで突っ走り切った恐るべきキャラクターよ…。でも主人公は風紀委員長。こちらも最後までブレることなく守護り救い立ち向かうヒーローの魂を持ち続けたよ…。

で、決着については黙るわけですが、彼女もまた全力を尽くしていたということだけは言っておきたい。先にも書いたけど、これは観望者不在の全員が全力を尽くした戦いだからね…。



…そしてスメラギは完結へと向かうわけですが…いや、私の脳内では一切終わっていないのですが、「三ノ宮かなで、最後の六十日」というタイトルで二ヶ月間の激闘を描き、「最後の六十日」最終話で物語は繋がり、そこから誰も知らない「六十日後」の物語が始まるということになっているのですが…とにかくひとまず全4巻という形で終了という。

しかしながらあの最終回、私は結構好きです。スメラギドレッサーズという作品の、三ノ宮かなでの物語の始まりを考えると、その着地点はそこにある。そして、自らの意思で踏み出す新たなる一歩目。爽やかさの中に決意を秘めた最終回だった。



…でも悔しいけどね!悔しい!続きを読みたい…!私は無力だよホント…こんなに熱い名作を読ませてもらっておきながら、何も出来ん…申し訳なさしかない…あああああああ……。





うん、4巻についてはこんな感じ…。今回の語りはちょっと少なめなんだけど、キャラについては以前語りきってしまったので改めて言うことが殆どないのが大きいのです。

スメラギドレッサーズは、キャラクターにブレがない。
これまで触れてきた風紀委員長の心の強さであったり、エメラルドクイーンの痛快な熱さとキレのある戦術であったりが、全巻に亘って揺らぐことなく詰め込まれているのよ。

燃えやキャラ、展開について以外だと、画力がかなり安定してきていたなぁ。特にラスト1話前の最終ページとか、すんごい良い感じ。そして最終話のラスト。これは大きい机のパワーやでホンマ…。

あとスメラギの変身はお色気の早着替えシステムなんだけど、発動は「ドレスチェンジ・スタンバイ」、変身完了は「名乗り」が共に必須というのも、ヒーローとして良い設定だったなぁ。
発動時の「変身!」と完了後の「名乗り」は、ヒーローの名刺みたいなもんだからね。スメラギもその手の場面の燃えっぷりが尋常じゃなかった。やはり名乗りは素晴らしい。「これがヒーローでなければ何なのさ」ってくらいの、まごうことなきヒーローだったよ…。

必殺技発動時のベタ塗り「開放ドレスキル」コマの差し込み方なんかも、超カッコよかった。特に4巻はノリノリですよ。イケイケですよ。この熱さ、その目に焼き付けようね!



1巻の終盤で目覚め、2巻の終盤で覚醒し、3巻は全編に亘って炎をまとい、4巻も一切の手を緩めることなく突っ走り切った名作でした。
週刊少年チャンピオンの誌上で出会い、ここまで付き合ってきて、良かった。全開すぎる一直線の熱さが、毎週の活力になっていた。松本先生、お疲れ様でした。魂を燃やす全力の作品を、ありがとうございました。
終了はとても残念だけど、面白いことに変わりはないのでみんなも読もう。4巻セットで買おう。
「最近の漫画は当たるとすぐに長期連載になっちゃって買いづらい」という人には特にオススメだぞ!4冊だからね!場所をとらない!お金もかからない!やったぜ!やってない!言ってて虚しい!

いつも文章の最後に「おしまい」と書いていたけど、今回はあまり書きたくないので、以上になりまする。おしまいであってたまるか。
この文章は私の中の「好き」を書き散らかしただけなので、異常に褒めすぎているし読みづらくくどいこともあり、これを読んでスメラギ手を伸ばしてくれる人がいるか怪しいんですが、もし1人でもいれば嬉しいです。心の底から、嬉しいです。
2巻ラストで完全覚醒したので当初は「買うのなら最低でも2巻までセットで!」という主張をしていたけれど、全編に亘って限界突破の熱さを誇るのは3巻なので「いやいや3巻までセットで買おう!この1冊は満足度が桁違いだから!」とも言いたくなり、最終的には「そんならもう全4巻なんだから全て買おう!」という結論に達するのでしたとさ。
若さと未熟さと熱さを原稿用紙に叩きつけてくるスタイルの漫画を読みたい人は、是非とも全巻セットでオススメしますです。楽しい作品だよ!


   
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コメント

本当に熱いです
はじめまして、mitariと申します。

『スメラギドレッサーズ』への熱い思いと鋭い考察を、いつも楽しく拝読しております。
ツイッターをやっていないのでそちらにはコメントできないのですが、「ドレスルーム回避」への考察が面白かったです。
特に「裏をかいたのは、読者だ。」は誠に鋭い指摘だと思います。

4巻収録分の内容ですが、私も毎週読むたびにテンションが異常上昇していました。
ゆりかご編ラストの感動からのラスボスの圧倒感、ヒロイン全員の一生懸命、それが繋がった瞬間の感動、全部盛り上がります。
しかもそこからあの“結束”でしょう。
連載時、33話の見開きを見た時はボルテージが上がり過ぎておかしくなりそうでした。
漫画を読んでいて、あんなに興奮したことも無いと思います。

しかもそれだけでなく、34話終盤のワクワク感も、35話の会話劇の良さも、36話の爽やかさと熱さも。
みんな、みんな良かったです。
それから技術的な難がメキメキ改善されていくのも良かったですね。
後書きのイラストなど、私はすごく魅力的な絵だと思います。
今風の絵柄ではないので大々的な評価をされるのは難しいとは思いますが、私個人は猫も杓子も今風なのもどうかと思うので、あくまでこの絵柄でさらなる画力向上をしてほしいと思います。
でも、『告白ゲーム』から『スメラギ』と大幅に絵柄を変えてきたことを考えると、次回作でもまた変わっているかもしれませんね。
それはそれで楽しみです。
ただ、次回作も楽しみですが、それでもやっぱりいつか続編が描かれることを願ってやみません。
これからも松本豊先生と『スメラギドレッサーズ』を応援し続ける所存です。

最後になりましたが、ツイッターにアップされた、先日のフェアのサイン本の画像ありがとうございました。
遠方の上その日は外せない用事があり、諦めるしかなかったので、画像で見られただけでも良かったです。
Re: 本当に熱いです
はじめまして!コメントどうも!

ドレスルーム回避に関しては扱いが上手すぎるというか、性能がドレスキル殺しすぎることもあり意識させた上で、逃げも隠れもせずにど真ん中に豪速球を投げ込んでくる男らしさにひれ伏しましたね。
単に裏をかいた読者の予想を外すだけでなく、圧倒的な熱さにより「これ使えばもっと楽だろ」と思わせない説得力が最高ですね。軟弱すぎる私の予想なんかよりも、作中の対応がベストとしか言いようがない。

バトルはそらもう盛り上がりに上がりまくりで脳汁が目と鼻から溢れてくる内容だったわけですが、ひとまず決着後の34話最終ページがまた奮い立つというか。
ドレスがあのようにあるならば、そうだよ!切り札はこれだよ!始まりにして終わりのそれが、その手に有ってしかるべきだよ!という。
…まぁオマケの1コマでさらにぶっ込んできたわけですが。死ぬかと思った…。
ホント王道の燃えを照れなくぶちかましてきて大好きです。

絵のタッチについては、線を太く強弱を付け始めたあたりからグングン魅力的になっていってましたねー。最後の描き下ろしは素敵な上に成長も現れまくりでグっときちゃいますね。
週刊連載という地獄のスパルタ環境だからこその成長だとも思うので、作品だけでなく作者の成長を考えても、やはり勿体無い…。
あと、「面白かった…歴史に残る名作だ…どうか続きを…」と言う読者を、「いつまでも言ってんじゃねえ!それの100倍は面白い新作描くから覚悟しとけよ!」と作者が突き放して(?)くれる関係が私の理想なので、スメラギスメラギ言いつつスメラギを吹き飛ばす新作で新たに脳天をぶん殴ってくれることを期待していますです。スメラギスメラギ言い続けるけど。

あとサイン本は私はたまたまタイミング良く行けたので買えただけで、買えなければ同じように「(画像上げてくれ…せめて画像上げてくれ…)」と念じていたはずなので礼にはおよびませんよー。隠れてらす子さんがイカす!

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