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スメラギドレッサーズ - 熱きヒーローがここに居る

「スメラギドレッサーズ」という漫画の感想を書きます。

ある回で覚醒し、ずっと書きたかった。しかし書けなかった。2巻が出るまでは、書きたくなかった。
感想を書いてアップするということは当然ながら他人に薦めたいという思いがあるわけで、しかし1巻だけでは、薦めづらかった。

しかしながら、ついにもうすぐ2巻が出るから感想書けるぞ!
…と年末あたりから思っていた物の、ついゲームを遊んでしまい先延ばしに。だいたいインリョクちゃんとイカのせい。

てなわけで本日発売というロスタイムのタイミングながら(アディショナルタイムっていつから言い出したんだろう…)、ガッツで書き上げたぞ!

まず「スメラギドレッサーズ」がどんな漫画かをざっくり説明すると、週刊少年チャンピオンで連載中の闇スーパーヒロインが活躍する究極漫画(アルティメットコミック)です。
作者の松本豊先生は本作が初の連載で、以前に載った読みきり作品は絵のタッチが大幅に違っていたり。

あらすじは、主人公の「三ノ宮かなで」さん(通称委員長)が、スーパーヒロインへと変身できる「ドレス」を駆使し、秘密結社「ツクヨミ」と戦いを繰り広げる、バトルの熱いヒーロー物…なのですが…この漫画、1巻終盤まではジャンルが違いました。

上の設定だけ見れば、いわゆる「プリキュア」的な変身ヒロイン物なんですが(ちなみにドレスはぬいぐるみのような謎の生物「世界てらす子」さんから貰いました。そこらへんもその手の路線)、スメラギドレッサーズの特徴は、ドレスを使うとパァっと光って変身完了!スメラギドレッサーかなで、推参!…とはならず、自分で着替える必要があるのです。
ドレスを起動すると「ドレスルーム」が展開し、そこからドレスへのお着替え開始。20秒でドレスルームは崩壊し、いやーんまいっちんぐな展開になってしまいます。
さらにそこから着替え完了までの時間が1秒オーバーするごとにドレスの出力も5%低下。ついでに面積も低下。早く着替えないと、いやーんまいっちんぐな(ry
でもって沢山ダメージを食らうとドレスが全て脱げた「ドレスブレイク」という状態になってしまい、変身も100秒間出来なくなってしまうので、いやーん(ry

…うん、まぁ、その、いわゆる深夜のバラエティでよくあった(過去形)アイドル早着替えのノリです。つまり1巻の序盤~中盤に熱いバトルなどはどこにも無く、エロ&ギャグのノリなんです…。

で、そのエロが、なかなか辛い。読んでいて辛い。何が辛いって、まず悲しいかな、お色気を武器に出来る感じの絵ではないというか…うん、あまり悪く言いたくないんで、察して下さい…。
加えて最も辛いのが、この世界のモブ男子。エロへの思考がゲスすぎて、正直なところ読者は全くついていけないというか…うん、あまり悪く言いたくないんで、察して下さい…。

そんなこんなで、(おそらく)エロコメなのにエロくもないし笑えもしないぞ…なんだこの漫画…という状況でした。松本先生ごめんなさい。

さらに言うとスメラギドレッサーズは他にも山のように問題のある漫画で、例えば小さなフキダシの中にも大量のセリフを詰め込みすぎだったり、絵が下手とか以前に動きのあるシーンがマジで何をやっているんだか分からなかったり、画太郎先生ばりに(いやさすがにあのレベルではないが)コピペが多かったりと、特に序盤に関しては「0~100点で評価するとマイナス80点かな!」と言いたくなる感じの漫画だったんです。松本先生ごめんなさい。
ちなみに先のエロコメの部分は現在では完全に解消されたけど、これらは以降もなかなかどうして元気です。松本先生ごめんなさい。


…もはや何のためにこの漫画の感想を書いているのか分からなくなってきましたが、これは1巻の序盤~中盤の話ですからね!
そしてそれ以降の怒涛の展開に、誰もが予想していなかった掌返しと土下座をすることになるのです…。てことでこっからは褒めるターン。語ってしまう部分もあるけれど完全にネタバレはしないように気を使いつつ、褒めるぞ!

スメラギは1巻の終盤にボス戦に入るのですが、このボス戦における作品としての覚醒が、とんでもないことになってしまったんです。
2話くらい前まで悲しいエロとギャグしか無かった作品に、心が沸き立っている。脳が焼けている。魅せるコマの魅せっぷりが、爆発力が、尋常ではない。
絵は下手なんですよ。さっき挙げた欠点も、だいたいそのまんまなんですよ。しかしながら、漫画の面白さは引き算じゃ表せない。わけのわからないパワーで、驚異の一撃で、これまでのマイナスをチャラにしてしまった。ありがとう徳政令カード。さらば貧乏神なのねん。

というわけで具体的な内容を書くのは読む楽しみを損なうので触れられないわけですが、1巻終盤で爆発したのでした。
ちなみにここは異常な勢いがあったんですが、作者の松本先生曰く「ここまでを1巻に収まるように意識して書いた」とのこと。
そうなんです。理屈を超えた爆発力がありながら、この作者、計算して描いている。これは誇張ではなく、その後も「この漫画…そこら辺をメッチャクチャ考えて描いてるぞ…!?」と驚愕することが多数あるので、そこら辺の能力は本当に高い人なんだと思う。
なんというか、漫画を描く能力が作者のパワーに追いついていない系です。どんな「系」だよ。でもマジでそんな感じ。


しかしながら、私はこの段階では「あれ、スメラギ面白いぞ!?」とは思った物の、単行本を買おうとは考えていませんでした。
マイナスがゼロに戻った段階というか、まだ裏返ってはいなかったんです。不良がたまにいいことしただけというか、これまでがアレだったから1発のまぐれ当たりが良く見えただけというか、松本先生ごめんなさいというか。
そんな想いから、「1巻しか出ていない状況では、感想を書けなかった」のです。1巻だけでは薦められない。もし奇跡的に買ってくれる人がいたとしても、大満足が得られるかと言えば微妙。

……つまり何が言いたいかって…2巻さえ出れば超オススメできるし大満足も得られる!何より私自身、2巻収録部分で裏返った!180度どころか軽く540度は裏返った!というわけで、買うのなら1,2巻セットでどうぞ!本屋にはたぶん無いけど、通販でどうぞ!私は本屋で買うけど!ということなんですよ!
てえことで、こっからは2巻じゃ!大事なところのネタバレはしたくないから大して語れないけど、とにかく2巻じゃ!

2巻収録部分になると、まずお色気とゲスモブが劇的に減ります。うん、とても読みやすい!それだけでも不快指数が大幅に下がったぞ!
ちなみにこの傾向は話が進むにつれてどんどん強くなって行き、現在は「そもそも着替えのエロはすっ飛ばす」「脱げても一切エロくない、絵がエロくないからではなく、戦いが熱すぎるから」という状態になっています。ガチで熱血ヒーロー物です。

で、さらに2巻から登場する「泉ツカサ」さん(通称エメラルドクイーン)が凄まじい。何が凄まじいかって、格好良すぎる。有能すぎる。痛快すぎる。
エメラルドクイーンは女子サッカー部のエースという勝気な女の子なんですが、あまりにヒーローすぎるぞこのお人。
運動部だから身体能力が高いというのは分かるんですが、それ以上に戦いのセンスが尋常じゃないんですよ。

「スメラギ」は1巻終盤で逆転ホームランを決めた時点では、「魅せるシーンの爽快感」と「これまでの評価から駆け上がった爆発力」が魅力だったと思うのですが、2巻以降はバトルの内容が熱くなってくる。
熱いといっても単に戦闘描写が格好いいという物ではなく、戦いに明確な戦略が、思考が介入するようになってくるんです。
互いにぶっぱをし合うだけのバトル物ではなく戦略の絡んだバトル物として、さらなる速度で作品は加速し、そしてその頭脳あるいは判断力こそがエメラルドクイーンの大きな魅力ということに。

いや本当に、エメラルドクイーン、ぱっと見は完全に脳筋キャラなんですよ。運動部でアネゴ肌の、敵に対しては強気で突っ込んでいくキャラだし。
それなのに戦闘の状況判断は素晴らしく冷静、勝利のための最善手を見極め実行するセンスが凄まじい。
戦いの最中もキャラクターは常に熱血なんですが、判断力と立ち回りは「その手のキャラがする物」とはかけ離れた強さを誇っている。魅力的すぎるぞ。

こう書くと「それって単なるチートキャラなんじゃね」「もうエメラルドクイーン1人でいいんじゃないかな」と思われるかもしれませんが、それは違うのですよ。
決めるのは、委員長なんです。内気ながらも芯の通った主人公をやってくれてます。委員長の魅せるシーンにおける決めっぷりは凄まじい。
ただその委員長に足りない物を…それは気の強さであったり、一本槍ではない攻撃であったり、その他諸々…そういう要素が、エメラルドクイーンはぶち抜けているんですよ。
だから「一人でいいんじゃ」とはならないし、キャラクターとしてそれぞれが立った上できちんと作品が成立している。なんか普通に褒めてますね。実際褒めたくなる出来なんだから仕方ない。

そしてさらに何と言ってもエメラルドクイーンの魅力といえば、「悪の理屈を真正面から否定できる」こと。
悪役って、自分達の悪事を、あーだこーだと正当化するじゃないですか。真面目キャラだと悩んでしまうような、一見正論なんじゃね?と思えるようなクソったれの理屈。
自分達こそが世界を綺麗にしているだとか、騙される方が悪いだとか、人間の本質は悪だとか(どれもありがち)まぁいわゆるその手の、悪が正義にぶつけてくる舌戦です。
この手の理屈に対して、結構正義のヒーローは「ぐぬぬ…」となってしまうことが多い。真面目だからね、ヒーローは。悩んでこそのヒーローか。
しかしながらエメラルドクイーンは、この手の理屈を「悪い物は悪いに決まってんだろうが!」とたたっきってくれるんですよ!いやもうね、惚れますわ。漢すぎる。
しかも単にキレるんでなく、悪の理屈に対しての正論、つまり「論」がある。「うるせー馬鹿!」ではない、きちんと正義の理屈をお返しできる舌戦の強さ。
加えて「この人、ヤンキー漫画にも出演できますよね」というタンカのキレっぷり。本当にクソ格好良い、というか気持ち良すぎるからね。この手のシーンのエメラルドクイーンは。
2巻以降の話になるけど、3巻収録話のエメラルドクイーンのタンカがヤバイんですよ。ホントにキレッキレで、最高すぎた。痛快で爽快で、あまりにもヒーローすぎる。

ちなみに、エメラルドクイーンを褒めちぎっていますが委員長もめっちゃくちゃ格好良いんですよ。最大の魅力、エメラルドクイーンがタンカなら、委員長は決めゴマなんですよ。
この漫画は決めるシーンの絵のパワーが尋常ではなくて、それらに関しては全編通して一切ハズレがないんです。決めるシーンで魅せてくれる。画力を超えたパワーが、ページから溢れている。
そんなシーンをビシっとやってのけるのが、委員長です。真面目、内気、しかしながら芯の強さがある主人公が、溜めに溜めた(読者的にも溜まりに溜まった)想いを爆発させる瞬間こそが、この漫画の最大の魅力だと思っています。
本当に、よくぞここまで繋いだ!持ってきた!ついに来た!という爆発力が凄いんですよ、スメラギドレッサーズは。

で、1巻の終盤で巻き返したスメラギドレッサーズなわけですが、2巻の終盤が…さらに凄まじく凄まじい。
先に「1巻終盤だけでは単行本を買う気にはなっていなかった」と書きましたが、購入のキッカケこそがこの2巻終盤なんですよ。作品としてあまりにも覚醒していて、丁度1巻が出るタイミングで、買ってしまった。買って良かった。
ちなみに単行本のラストが死ぬほど熱いのは、本当に意識して書いていると思う。明言されていた1巻だけでなく今回の2巻、さらに次の3巻のラストも死ぬほど熱いからね!ここまで来れば、もはや必然!キバヤシでなくてもそう言うわ!

2巻のラストはまたしてもボス戦で、今回はバトルの内容が凄い。逆転の数が、どうかしているんですよ。読み合いが、戦況が、相手のさらに上へ、上へと互いに高まり続ける感覚が、止まらない。
そしてさらに熱さを決定付けたのが、これが「スメラギドレッサーズ」という作品であること。
始めの方で散々書きましたが、初期のスメラギは誰得エロコメ路線だったわけで、いわゆる早着替え等のお色気要素がありました。
熱いバトルになればなるほど「最初のノリ、いらなかったね…」「変なお色気でなく普通に変身するヒーロー物を描いておけば…」と言われてしまうわけですが、私はそうは思わない。いや確かにゲスモブはアレだけど。
何ゆえそう思うかって、それこそが私がスメラギに惚れた理由であり、2巻ラストの圧倒的な熱さの要因。
変身するたびにドレスルームが現れ早着替えをすることになり、負ければドレスは脱げてしまう。そんな下らない(失礼)設定で、良かった。とにかく、最高だった。
スメラギは今後も熱いバトルが繰り広げられると確信していますが、「スメラギドレッサーズ」という作品としては、あれ以上のバトルは描けないのでは?と思える極まり方が、2巻ラストにはあったんです。少なくとも、私はそう感じた。

というわけで、ここで完全に裏返った。買うしかないし、読むしかなかった。毎週のチャンピオンの一番の楽しみになってしまった。

1巻終盤以降は一切外さず熱いまま突っ走っているので、もうマグレなんて口が裂けても言えない。完全に、面白い漫画だとしか言いようが無い。
相変わらず絵は安定しないし動きは何をやっているんだか分からない。背景もごちゃごちゃしているし、セリフも詰め込んでいる。
ただ、とにかく面白くて、熱くて、仕方ないんだ。

そんな2巻が出るので書いた感想でした。気になった方は是非とも1巻とセットで買おう!
おしまい。


   


ちなみに何度も言っているようにマイナスの要素も大量にありクセのメチャクチャ強い漫画なので、「こういう人にオススメ」ということは書いておこう。

・爽快感のある熱いヒーロー物が好きな人
・単に殴り合い、必殺技の出し合いではなく、戦略のあるバトル物が好きな人
・マイナス要素が沢山あっても、プラスの方を見て読める人
・わけのわからない爆発力のある漫画が好きな人
・プリキュアの「可愛さ」よりも「格好良さ」や「熱さ」に惚れた人
・つーかスメラギはプリキュアというよりライダー寄りだとさえ思うんだ、熱さがね…
・チャンピオンの変身ヒーローなら、むしろ覚悟だな!うむ!
・今まさに現在進行形で成長しています!という新人を応援したくなる人
・原石なんだか汚れたジャガイモなんだかもよくわからんが、なんかヤバい気がするぞこの石っぽい物!という状況にワクワクする人

うん。こんな人にオススメです。言い訳が多いな。実際そうなんだから仕方が無い。
とにかく、よく分からんがなんか面白そうだなと感じたら是非。
あとこの文章は少々褒めすぎちゃっているんですが、期待しすぎないでどうぞ!

つーか今まさに掲載順が一番後ろでヤバイんですよ!これ2巻の売り上げで打ち切り確定しますよね!?こんなに熱い漫画を打ち切っちゃダメですよ!買おうぜマジで…!我々人類は度胸星に謝らなければいけない…!
チャンピオンの掲載順はジャンプほど重要ではないとは言われるけど、それでも最後尾に載っていて生き残った漫画ってあまり無いからね…。
打ち切られたら一週間どうやって過ごせばいいんだよ!泣くぞ!助けて!

追記:3巻の感想も書きました(ネタバレなし)
「スメラギドレッサーズ」3巻 - 正義の魂がここに在る!
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コメント

スメラギドレッサーズ!
はじめまして
FULL本屋・店主と申します

スメラギドレッサーズへの
熱い想いにつられてやって参りました

そうです
スメラギはクソ熱くてクソ最高なのです

てらす子さんカワイイけど
アホエロ漫画だし長生きしないだろうな・・・と思っていた店主

ご多分に漏れず
VENUS様戦の100%ライメイで鳥肌
それ以降ハマりっぱなし

仰る通り
マイナス面は異常に多いんですが
面白さ・カタルシスで一発逆転出来るパワーの持ち主
それがスメラギ

今週号(#27)の驚きといい
こんな凄い漫画を
このまま終わらせてはなりませんよね

当店ブログでも
積極的に応援していく所存であります
良かったら
どうぞ御覧下さいませ

FULL本屋は
スメラギドレッサーズを応援しています


Re: スメラギドレッサーズ!
コメントどうもです。
漫画を描く技術的な上手さみたいな物には触れづらいんですが、それらをうっちゃる爆発力が桁違いですよね。スメラギ。
決めゴマの格好良さと、そこへ至るまでの積み重ねや溜めっぷりが、あまりにも熱い。
週刊連載という環境で凄まじい成長を遂げている作品なので、そういう意味でも打ち切って欲しくないですねー。
単に面白いということだけでなく、松本先生にとっても今は描けば描くほどに経験地を得られるボーナスタイムだと思うので、そんな現在進行形の成長を編集部自ら止めてしまうのはあまりに悲しいというか。

この感想を書く前に読んだ今週号(27話)でまたしてもテンションが上がってしまい、少し褒めすぎたというか…この感想を読んで興味を持った人はハードル上がりすぎてガッカリするんじゃないかと反省してしたわけですが、同感して頂ける方がいて嬉しいです。
楽しさや熱さはつづる物の、最終的には「少し変わった、しかしながら熱く面白い漫画があるよ」くらいのハードル上げすぎない感想にしておけば良かったなぁと思っていたので。

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