荷物の発送の関係でひと月だけアマプラに入るも、あまり興味のある作品は無いかなー…と思っていたら
古い映画も多数あることに気づいたので、作業をしつつ駆け込みで色々と見ていました。
でもって見た中で一番良いなぁと思った映画が「ビルマの竪琴(1956年)」だったので、その感想を書きます。
ちなみに私はきちんと見るのはこれが初めてで、「タイトルと有名なシーンだけは知っている」という状態で見ました。
古い映画も多数あることに気づいたので、作業をしつつ駆け込みで色々と見ていました。
でもって見た中で一番良いなぁと思った映画が「ビルマの竪琴(1956年)」だったので、その感想を書きます。
ちなみに私はきちんと見るのはこれが初めてで、「タイトルと有名なシーンだけは知っている」という状態で見ました。
◆◆◆
まず見終えて作品について考えた際に、「とても見やすい映画」という感想が浮かびました。
ビルマの竪琴は戦争映画なんですが、とにかくストレスになる場面が少ない。
恐らく戦争映画としては異質ってくらいに少ないし、なんなら普通の映画と比べてもむちゃくちゃ少ない。
戦争を扱った作品というと
「高圧的な軍人に理不尽な扱いを受ける」「極度の貧困による苦しさ」「大切な人間の死」
といったシーンがよくある気がしますが(そんなに戦争映画を見ているわけじゃないけど)、
ビルマの竪琴はその手のストレスが本当に少ないと思ったのです。
部隊の人間は上官も含めて全員いい人たちですし、現地の人間とも別に問題を起こしたりはしない。
貧しさに関しても、そらまぁ良い生活はしていませんが貧困や飢えを特別描くことは無い。
死に関しては主人公の水島が大きな決意をする決定的なシーンがあるのですが、
逆に言えば描いたのはそこくらいで、それも過程を濃密に描くことはせず
「その結果に対して水島の心に何が起きたか」を描くことを主としている感じですね。
例えば「幸せな家庭を丁寧に描いた上で、その家族が死別する」みたいなことは無く、
死者個人への感情移入はあまり生まないような作りになっていたと思う。
というわけで、ビルマの竪琴、むっちゃ見やすかったんです。
「見やすい」という言葉を使うと薄くて軽い印象にもなりかねませんが
当然ながらそういったことは無く、映画としては濃密で面白くて。
先に書いた要素を殆ど使うことなく、作品の根幹には戦争のやるせなさや虚しさが存在し、
そこから生じた物語に心を打たれ。
いや、すごい。ホントすごい。こりゃ名作だ(今更私が言うまでもない)。
見やすい作品ですが、古い作品であったり戦争がテーマであったりという意味で人を選ぶところはあるので
「常時オススメ!今すぐ見ろ!」という物ではなく、何となくテンションが合致したときというか
見たいなぁと思ったときに見て欲しい映画なのですが、
「へー、アマプラにビルマの竪琴あるんだ」と頭の片隅に覚えておいて、
ふと見てみようかなと思う時が訪れてくれたら嬉しいなぁと思い書いた短文でした。
ちなみに、一応は布教したいという想いを込めて書いているので、
半世紀以上前の映画ですが具体的な展開やネタバレは書かないように気を遣いました。
ストーリーや水島についての諸々の感想は恐らく地球上に山ほどありますし、
私の感想は内容には触れず「見やすくて面白い作品だから、気が向いたら見てねー」というだけで十分というか。
↓アマプラのリンクを貼っておきます。会員なら無料で見られます。
ビルマの竪琴 総集篇
◆◆◆
他に古い日本映画だと、東京物語なんかもアマプラで見ました(主演の方の演技がとんでもなく上手い)。
古い作品でも資料的な話だったり履修や勉強という観点で見ることが嫌いで
(特に、作品に触れる際に履修という言葉を使うこと自体が私は物凄く苦手です)
純然たる娯楽作品として触れたいと思っているのですが、どの作品も楽しく見られました。
映画にとって白黒であることは現代の視聴においても案外デメリットにならないと思っているので
(すぐに慣れるし、なんなら見終えて思い出そうとすると脳内には色の付いた景色が浮かぶことすらある)、
「さすがに白黒の作品は古すぎるし…」と考えてしまう方も、何か一つ気楽に触れてみて欲しいなぁ。
「ローマの休日」とか、今見ても娯楽作品として楽しいですよ。
それと終戦から10年程度の時代にこういった作品を生み出せるのは、バイタリティが凄いなぁと思うのでした。
作品を作りたいという強烈な意思があったんだろうなぁ。
それも映画はひとりで作れる物ではないので、スタッフの方々全員に。
◆◆◆
まともな話をしているっぽい文章だった気がしますが、
品性の欠片も無いエロ同人を描きながら見ていた感想でした…原稿作業をしろ…。
まず見終えて作品について考えた際に、「とても見やすい映画」という感想が浮かびました。
ビルマの竪琴は戦争映画なんですが、とにかくストレスになる場面が少ない。
恐らく戦争映画としては異質ってくらいに少ないし、なんなら普通の映画と比べてもむちゃくちゃ少ない。
戦争を扱った作品というと
「高圧的な軍人に理不尽な扱いを受ける」「極度の貧困による苦しさ」「大切な人間の死」
といったシーンがよくある気がしますが(そんなに戦争映画を見ているわけじゃないけど)、
ビルマの竪琴はその手のストレスが本当に少ないと思ったのです。
部隊の人間は上官も含めて全員いい人たちですし、現地の人間とも別に問題を起こしたりはしない。
貧しさに関しても、そらまぁ良い生活はしていませんが貧困や飢えを特別描くことは無い。
死に関しては主人公の水島が大きな決意をする決定的なシーンがあるのですが、
逆に言えば描いたのはそこくらいで、それも過程を濃密に描くことはせず
「その結果に対して水島の心に何が起きたか」を描くことを主としている感じですね。
例えば「幸せな家庭を丁寧に描いた上で、その家族が死別する」みたいなことは無く、
死者個人への感情移入はあまり生まないような作りになっていたと思う。
というわけで、ビルマの竪琴、むっちゃ見やすかったんです。
「見やすい」という言葉を使うと薄くて軽い印象にもなりかねませんが
当然ながらそういったことは無く、映画としては濃密で面白くて。
先に書いた要素を殆ど使うことなく、作品の根幹には戦争のやるせなさや虚しさが存在し、
そこから生じた物語に心を打たれ。
いや、すごい。ホントすごい。こりゃ名作だ(今更私が言うまでもない)。
見やすい作品ですが、古い作品であったり戦争がテーマであったりという意味で人を選ぶところはあるので
「常時オススメ!今すぐ見ろ!」という物ではなく、何となくテンションが合致したときというか
見たいなぁと思ったときに見て欲しい映画なのですが、
「へー、アマプラにビルマの竪琴あるんだ」と頭の片隅に覚えておいて、
ふと見てみようかなと思う時が訪れてくれたら嬉しいなぁと思い書いた短文でした。
ちなみに、一応は布教したいという想いを込めて書いているので、
半世紀以上前の映画ですが具体的な展開やネタバレは書かないように気を遣いました。
ストーリーや水島についての諸々の感想は恐らく地球上に山ほどありますし、
私の感想は内容には触れず「見やすくて面白い作品だから、気が向いたら見てねー」というだけで十分というか。
↓アマプラのリンクを貼っておきます。会員なら無料で見られます。
ビルマの竪琴 総集篇
◆◆◆
他に古い日本映画だと、東京物語なんかもアマプラで見ました(主演の方の演技がとんでもなく上手い)。
古い作品でも資料的な話だったり履修や勉強という観点で見ることが嫌いで
(特に、作品に触れる際に履修という言葉を使うこと自体が私は物凄く苦手です)
純然たる娯楽作品として触れたいと思っているのですが、どの作品も楽しく見られました。
映画にとって白黒であることは現代の視聴においても案外デメリットにならないと思っているので
(すぐに慣れるし、なんなら見終えて思い出そうとすると脳内には色の付いた景色が浮かぶことすらある)、
「さすがに白黒の作品は古すぎるし…」と考えてしまう方も、何か一つ気楽に触れてみて欲しいなぁ。
「ローマの休日」とか、今見ても娯楽作品として楽しいですよ。
それと終戦から10年程度の時代にこういった作品を生み出せるのは、バイタリティが凄いなぁと思うのでした。
作品を作りたいという強烈な意思があったんだろうなぁ。
それも映画はひとりで作れる物ではないので、スタッフの方々全員に。
◆◆◆
まともな話をしているっぽい文章だった気がしますが、
品性の欠片も無いエロ同人を描きながら見ていた感想でした…原稿作業をしろ…。
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2022/02/16 (水) [ビルマの竪琴]